フィールドセラピー 体験者のお声

 

★行き先ができたことに救われ、農園で生活リズムが整い引きこもりから脱却

高校、大学の時に不登校を経験し、病院にも通いながら就職しましたが、数ヶ月経ったころからやる気が起こらなくなりました。何もかもから逃げ出したい!と思うのですが、家族や仕事仲間への迷惑を考えると踏み切れず・・・。家族からの「続けられるようにガンバレ」がプレッシャーになり、そのうち体にも不調が現れてきました。夜、目がさえて眠れないから日中は気づいたら眠っていて昼夜逆転。家族との些細な雑談でさえ苦痛に感じ、部屋に引きこもるようになりました。仕事中、ケアレスミスが増え、優柔不断になって何も決められない・・・毎日叱られているように感じ、ついに休職することになりました。

家に引きこもっていると家族の目がつらいのでとりあえず外に出て、車の中でゲームをする毎日。そんな中、農園からの誘いがあり、行くことにしました。

農園に行って良かったことは、行き先ができたこと、何もせずのんびりしていたらいいこと、自分のペースでできること、カウンセラーの人に相談できたり同じような境遇の人と話ができたことなどたくさんあります。他の人を見ることが、自分の問題(心の悩み)の解決への糸口にもなったのです。また、毎日行くことで生活リズムが整い、ちゃんと夜に寝て朝起きられるようになりました。本当に嬉しいです。

その後復職したのですが、明らかに心の持ち様が以前と変わり、生きやすくなりました。農園に行くまでは未来に対して不安しかなく悲観的だったのですが、いまは、なるようになるし、過剰に心配するところで無駄だなと思えるようになりました。安心できて自然いっぱいの場所で自分を見つめ直すことができて本当に良かったなと思います。

(姫路市 T・N様 20代男性)

 

★安心できる居場所です

うつ病を発症して3年。思考・判断・意欲・記憶・感情・・・すべてにおいて低下している状態でありながらも、生活を維持するためだけに気力のない自身の尻をたたきながら職場に向かう日々。毎日、帰宅してから家族と会話することもつらい程疲れ切っていました。その状況をごまかすために酒をあおっても、容赦なく朝はやってきます。この繰り返しの中で、「死にたい」「死んだら楽になれる」と常に感じ、結果、死ぬ度胸もなく休職という手段を取るにいたりました。

そんな中、牧野リトリートフィールドの方と知り合いになり、農園に行ってみることに。

「360度見渡せる山々のパノラマ」「常に表情を変え、呼吸を深くしてくれ、和ませてくれる空」「ため池に集まる鴨や亀」「空を優雅に飛ぶさまざまな野鳥」「緑の深い木々・作物・草花が風に揺られている様」「迎え入れてくださった人たち」。

どれをとっても、この数年で意識できなかったものばかり。ここ数年、自分の弱さだけにフォーカスし、自身を責め続けていました。当時の自分は、どうにかしなければと思えば思うほど、蟻地獄のようなスパイラルに引き込まれていました。いまは、その視野の狭さを客観的にみることができるようになってきています。

ここでは、ゆったりと農作業に取り組む中で、少しずつ人間らしさを取り戻せているような気がしています。まだ症状が完全に改善していませんし、「これこそ生きている価値と信じていたもの―――人・家族・お金」など、社会的に失ったものもたくさんありますが、これからの人生に可能性を見出したいと思っています。

ここは、安心して許していただける空間です。

(高砂市 YA様/50代男性)